2006年11月22日
PRエージェントによる世論操作
事実の歪曲
日刊新聞で扱われる情報の最低40%はPR(Public Relations)エージェントないし企業、官庁、団体のマーケティングセンターが情報源となっている----とマスメディア専門家は推定している。こうした「ニュース」が「スタディー」の形で発表され、宣伝として認識されないことも多い。
「マスメディアは(こうした)プロパガンダを暴露するのではなく、マスメディア自体がプロパガンダ(ある政治的意図のもとに主義や思想を強調する宣伝)のチャンネルと化している。」(J.Stauber 独立ニュースエージェント社 PR Watchの創立者。PRエージェントの影響について多数の著書あり)
ドイツでは政治・経済ジャーナリストの総数が3万人、PRエージェント職員数は15000~18000人と推定されている。
アメリカではこの比率は逆転し、PRエージェント職員数の方がジャーナリストの数を上回っている。
PRは今後数年のうちに「宣伝・広告を上回る指導的コミュニケーション分野に成長する」とEdelman(世界最大の独立系PRエージェント社長)は語る。広告・宣伝の単純な販売スローガンは----PRエキスパートの「戦略的謀略」に比べ----すぐに使い古されて陳腐になるためだ。[戦略的謀略]とは、マスメディアにストーリーを送り込んだり、事件を演出したり、インタビューを掲載したり、(依頼主にとり)ポジティブな報道をつくりあげる----ことである。
Edelmanは昨年夏、世界最大のスーパーマーケット・コンツェルンWal Mart(年間売上高:3120億㌦)から依頼を受けた。同社に対する批判の声が増大したためだ(残業に対する支払いなし。昼休みがない。775000人のパートタイムに対し健康保険を拒否)。また、昨年秋には「Wal-Mart; The High Cost of Low Price」という同コンツェルンを告発する映画が上映され、小都市の荒廃、中小スーパーマーケットの破綻、過酷な労働条件が非難された。
こうした批判者側のキャンペーンに対しEdelman はWal-Mart本社に「指令室」を設置。スピンコントロール(マスコミ/PRエージェントが顧客に配慮して行う情報操作)を行うスピンドクターとしてレーガン元大統領の顧問官だったDeaverを雇い、「Rapid-Response-PR-チーム」を動員し、相手側の非難を一つ一つつぶして行く。
選挙戦や戦争に似たやり方だが、実際、PRプロは戦争の演出にも携わり、現在進行中の中近東戦争においても操作された情報が流されている。真相は一般国民には永遠に知らされないか、第一次湾岸戦争の場合のように何年もたってから明らかになる。
1991年2月27日、アメリカ軍戦車がクウェート市内に入った時、何百人ものクウェート市民が星条旗の小旗を振って歓迎したが、これはRendonグループ(ワシントンのPRエージェント)の演出であった。同エージェントはマスメディアの誘導を専門にオペレーションを行い、2000年から2004年にかけ国防省からだけでも35件、最低5000万ドルのオーダーを受けている。レンドン社長は過去17年間、アメリカの戦場に絶えず影のように付き添っている。
この業界最大の鉄則は「PRをPRと分からぬように浸透」させることである。目下PR業界の売上は宣伝・広告分野の売上(1740億ドル/年)には到底及ばないが、PR部門の成長速度は速く、また両業界の境界もあいまいである。
現実感覚に対する攻勢が戦時、危機の時代に問われ、PR部門への需要が飛躍的に増大している。
1990年10月、PRエージェントHill& Knowltonが実施したオペレーションは特記すべきものである。
同社はアメリカ政府から湾岸戦争に賛成する世論を形成するようにとの委託を受けた。米議会で15歳の「クウェートの看護婦」だという少女Nayirahが涙ながらにイラク軍兵士がクウェートの病院(複数)に突入し、乳児を哺乳箱から引きずり出して、床に投げつけたと報告。Hill& Knowlton社は自社カメラチームを使ってこの模様を全米すべてのテレビ局に流した。当時大統領をしていたジョージ・ブッシュはこの「事態」について何度も演説で触れたが、問題はこれが全くの作り話であったことだ。このNayirahという少女が実は在米クウェート大使の娘で、Hill& Knowlton社の女性マネージャーがこのお涙頂戴ストーリーを大使の娘に前もって吹き込んでいた----という事実が1992年に発覚している。
EuropaBioはその名と異なり(有機栽培とは全く無関係で)、ヨーロッパにおける遺伝子組み換え技術アクセプタンスの突破口をつくるための組織だが、飢餓問題の緩和、巨大な雇用創出効果等の(人類)救済を約束し、ヨーロッパ人が懐疑を捨て、熱烈な支持者となるよう世論操作をしている。こうした「フロントグループ」の誘導をしているのもPRエージェントで、批判を「中和」し、政治家に影響を与えるのがその任務である。
EuropaBioを立ち上げたのはBurston-Marsteller(世界最大のPRエージェントの一つ)だが、このグループはインドのBhopal(現在でも50万人がその後遺症を病んでいる)で毒物事故が起きた時、その当事者Union Carbideを「配慮ある企業」としてのイメージ形成を行った。
ヨーロッパのロビイスト(圧力団体)のメッカであるブリュッセルにはこうしたアメリカの巨大PR企業が根を下ろしているが、圧力団体の数は15000で、ワシントンの約半数に過ぎない。こうしたフロントグループの操作技術はズィークムンド・フロイトの甥であるEdward Bernays(1891 - 1995)がつくりあげた。Bernaysはニューヨーク5番街のイースターパレードに名の知れた女性グループを参加させ、当時公共の場では禁じられていた喫煙のデモンストレーションを行わせ、予め呼んでおいたジャーナリストに記事を書かせた。これがアメリカにおける「女性解放運動」の端緒で、《ラッキー・ストライク》の売上が急上昇した。
Bernaysの狡猾なところは特定の製品に照準を合わせるのではなく、対象とする人間の挙動(ビヘヴィア)を変化させることに目標を置いていることである。
《Propaganda》及び《Crystallizing Public Opinion》が大衆操作の方法で、国民の中で決定的な役割を果たすグループの心理を理解すれば、「大衆を我々の意思通りにコントロールし、誘導することが出来る。」(Bernays)
またユダヤ人Bernaysは「ゲッペルスが私の本を蔵書していた」と90年代に会見した社会学者Ewenに(誇らしく)語っている。
(《Der Spiegel》31/2006、要約)
http://www.ohnichi.de/Toki/toki136.htm より
簡単に言うと、政府や企業などが自分の都合のいいように、マスメディアを使って嘘の報道を作り上げ、それによって国民を洗脳してしまうということで、
日本を含め世界のメディアで働いている人員の内、今や約半分がそういったでっちあげ報道を作り上げる為の仕事をしているということだ!
日刊新聞で扱われる情報の最低40%はPR(Public Relations)エージェントないし企業、官庁、団体のマーケティングセンターが情報源となっている----とマスメディア専門家は推定している。こうした「ニュース」が「スタディー」の形で発表され、宣伝として認識されないことも多い。
「マスメディアは(こうした)プロパガンダを暴露するのではなく、マスメディア自体がプロパガンダ(ある政治的意図のもとに主義や思想を強調する宣伝)のチャンネルと化している。」(J.Stauber 独立ニュースエージェント社 PR Watchの創立者。PRエージェントの影響について多数の著書あり)
ドイツでは政治・経済ジャーナリストの総数が3万人、PRエージェント職員数は15000~18000人と推定されている。
アメリカではこの比率は逆転し、PRエージェント職員数の方がジャーナリストの数を上回っている。
PRは今後数年のうちに「宣伝・広告を上回る指導的コミュニケーション分野に成長する」とEdelman(世界最大の独立系PRエージェント社長)は語る。広告・宣伝の単純な販売スローガンは----PRエキスパートの「戦略的謀略」に比べ----すぐに使い古されて陳腐になるためだ。[戦略的謀略]とは、マスメディアにストーリーを送り込んだり、事件を演出したり、インタビューを掲載したり、(依頼主にとり)ポジティブな報道をつくりあげる----ことである。
Edelmanは昨年夏、世界最大のスーパーマーケット・コンツェルンWal Mart(年間売上高:3120億㌦)から依頼を受けた。同社に対する批判の声が増大したためだ(残業に対する支払いなし。昼休みがない。775000人のパートタイムに対し健康保険を拒否)。また、昨年秋には「Wal-Mart; The High Cost of Low Price」という同コンツェルンを告発する映画が上映され、小都市の荒廃、中小スーパーマーケットの破綻、過酷な労働条件が非難された。
こうした批判者側のキャンペーンに対しEdelman はWal-Mart本社に「指令室」を設置。スピンコントロール(マスコミ/PRエージェントが顧客に配慮して行う情報操作)を行うスピンドクターとしてレーガン元大統領の顧問官だったDeaverを雇い、「Rapid-Response-PR-チーム」を動員し、相手側の非難を一つ一つつぶして行く。
選挙戦や戦争に似たやり方だが、実際、PRプロは戦争の演出にも携わり、現在進行中の中近東戦争においても操作された情報が流されている。真相は一般国民には永遠に知らされないか、第一次湾岸戦争の場合のように何年もたってから明らかになる。
1991年2月27日、アメリカ軍戦車がクウェート市内に入った時、何百人ものクウェート市民が星条旗の小旗を振って歓迎したが、これはRendonグループ(ワシントンのPRエージェント)の演出であった。同エージェントはマスメディアの誘導を専門にオペレーションを行い、2000年から2004年にかけ国防省からだけでも35件、最低5000万ドルのオーダーを受けている。レンドン社長は過去17年間、アメリカの戦場に絶えず影のように付き添っている。
この業界最大の鉄則は「PRをPRと分からぬように浸透」させることである。目下PR業界の売上は宣伝・広告分野の売上(1740億ドル/年)には到底及ばないが、PR部門の成長速度は速く、また両業界の境界もあいまいである。
現実感覚に対する攻勢が戦時、危機の時代に問われ、PR部門への需要が飛躍的に増大している。
1990年10月、PRエージェントHill& Knowltonが実施したオペレーションは特記すべきものである。
同社はアメリカ政府から湾岸戦争に賛成する世論を形成するようにとの委託を受けた。米議会で15歳の「クウェートの看護婦」だという少女Nayirahが涙ながらにイラク軍兵士がクウェートの病院(複数)に突入し、乳児を哺乳箱から引きずり出して、床に投げつけたと報告。Hill& Knowlton社は自社カメラチームを使ってこの模様を全米すべてのテレビ局に流した。当時大統領をしていたジョージ・ブッシュはこの「事態」について何度も演説で触れたが、問題はこれが全くの作り話であったことだ。このNayirahという少女が実は在米クウェート大使の娘で、Hill& Knowlton社の女性マネージャーがこのお涙頂戴ストーリーを大使の娘に前もって吹き込んでいた----という事実が1992年に発覚している。
EuropaBioはその名と異なり(有機栽培とは全く無関係で)、ヨーロッパにおける遺伝子組み換え技術アクセプタンスの突破口をつくるための組織だが、飢餓問題の緩和、巨大な雇用創出効果等の(人類)救済を約束し、ヨーロッパ人が懐疑を捨て、熱烈な支持者となるよう世論操作をしている。こうした「フロントグループ」の誘導をしているのもPRエージェントで、批判を「中和」し、政治家に影響を与えるのがその任務である。
EuropaBioを立ち上げたのはBurston-Marsteller(世界最大のPRエージェントの一つ)だが、このグループはインドのBhopal(現在でも50万人がその後遺症を病んでいる)で毒物事故が起きた時、その当事者Union Carbideを「配慮ある企業」としてのイメージ形成を行った。
ヨーロッパのロビイスト(圧力団体)のメッカであるブリュッセルにはこうしたアメリカの巨大PR企業が根を下ろしているが、圧力団体の数は15000で、ワシントンの約半数に過ぎない。こうしたフロントグループの操作技術はズィークムンド・フロイトの甥であるEdward Bernays(1891 - 1995)がつくりあげた。Bernaysはニューヨーク5番街のイースターパレードに名の知れた女性グループを参加させ、当時公共の場では禁じられていた喫煙のデモンストレーションを行わせ、予め呼んでおいたジャーナリストに記事を書かせた。これがアメリカにおける「女性解放運動」の端緒で、《ラッキー・ストライク》の売上が急上昇した。
Bernaysの狡猾なところは特定の製品に照準を合わせるのではなく、対象とする人間の挙動(ビヘヴィア)を変化させることに目標を置いていることである。
《Propaganda》及び《Crystallizing Public Opinion》が大衆操作の方法で、国民の中で決定的な役割を果たすグループの心理を理解すれば、「大衆を我々の意思通りにコントロールし、誘導することが出来る。」(Bernays)
またユダヤ人Bernaysは「ゲッペルスが私の本を蔵書していた」と90年代に会見した社会学者Ewenに(誇らしく)語っている。
(《Der Spiegel》31/2006、要約)
http://www.ohnichi.de/Toki/toki136.htm より
簡単に言うと、政府や企業などが自分の都合のいいように、マスメディアを使って嘘の報道を作り上げ、それによって国民を洗脳してしまうということで、
日本を含め世界のメディアで働いている人員の内、今や約半分がそういったでっちあげ報道を作り上げる為の仕事をしているということだ!
Posted by ゴーヤン at 12:45│Comments(0)
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