2006年10月31日
腐敗しきった検察庁〜前検事vs現検事・火花散る法廷対決
大阪高検の三井環公安部長の不法逮捕
2002年4月、当時現役だった大阪高検の三井環部長が、「私は、検察庁が国民の血税である年間5億円を越える調査活動費の予算を、すべて私的な飲食代、ゴルフ、マージャンの「裏金」にしていることを、現職検察官として実名で告発する決意を固めていました。」と内部告発し、22日、テレビ朝日のザ・スクープのインタビューを受けて収録をする手はずであり、後日には衆院法務委員会に出席して証言を行う予定が定められていた。
その日の朝の逮捕であった。
氏の逮捕理由は、?新しく購入したマンションに住んでいないのに住民票を移し、不動産登記に伴う登録免許税の軽減措置適用を受けて、登録免許税約48万円相当の納付を免れようとした詐欺罪である。?逮捕後に、指定暴力団幹部から情報提供を頼まれ、その見返りに高級クラブでの接待や、デート嬢の世話を受けた(飲食24万円余とホテル代など8万円余、計32万円余)という収賄罪を加えて再逮捕した。
この逮捕理由について、ジャーナリストの立花隆氏は、「これはおかしいと思った。大阪地検の公安部長を逮捕するには嫌疑が軽すぎる。しかも動いたのが、市井の軽微な犯罪を摘発する警察でなく、政治家や高官の犯罪などを摘発する地検特捜部で、形式犯罪でたかが47万円の税金逃れ(この金額では脱税にもならない)を押さえるとは考えられない(三井氏は、実際に住むためのマンションで、その形式犯罪も犯していない)。」と主張。
元共同通信記者の魚住昭氏も「税金をちょっと安くしてもらおうとウソの転入届を出したという形式犯罪で、特捜部が身内の高検部長を逮捕するとは…。これほど恣意的な権力行使は過去にほとんど例がない。再逮捕容疑の32万円の接待というのは、官僚幹部を立件するには少なすぎる金額で、テレビ出演の朝の緊急逮捕は「口封じ」が狙いとしか思えない。」と書いている。
こんな金額の微罪で逮捕、拘留1年間。 その間に全ての検察で証拠は消滅した。 22日、森山法相は 「前代未聞ということでありまして、検察官の名誉をはなはだしく汚した」 と言う声明文を読み上げ、裏金にもっとも恩恵によくしている原田明男検事総長が他人事のように謝罪した。 まるで茶番だ。
三井氏不当逮捕が最終的に決まったのは、2002年4月20日原田検事総長、法務省、検察庁の首脳が出席した会議の場だ。 これを受けて大阪地検特捜部の担当検事が大阪地裁に逮捕状の請求をしたのは、翌日4月21日(日曜日)の夜、逮捕状が裁判所から出たのは翌22日の午前零時だった。 いかに今回の不当逮捕劇が唐突に起こったかが分かる。
週刊誌でこの問題を最初に取り上げた週刊朝日の編集長山口一臣氏は三井環氏とのインタビューを通しての印象をザ・スクープの中で、「彼は検察と言う仕事に誇りを感じていて、検察が正義を担っている事に自負心を抱いていた。 その検察が裏でこんな汚い事をやっていることがどうしても我慢できなかった。 そして自分自身もそれに手を染めていたという事が許せなかった。 最終的にはそれを世間に明らかにして検事を辞めると言うのが彼の生き様だった。」 と述べている。
2002年7月30日三井環公安部長の初公判が大阪地方裁判所で行われた。 冒頭で三井環氏側から公訴棄却の申し立てをしたが裁判官は保留とした。
検察の裏金作りの実態として読み上げた内容の冒頭に 「検察庁には調査活動費という予算があります。 中小地検では年間約400から500万円、東京地検では約3000万円、大阪地検では約2000万円と、その庁の規模によって予算が示達されます。 それが全て裏金として処理され、幹部の遊興費に当てられている。」 とここまで、調査活動費の裏金流用を認めている検察関係者がいても法務省は調査活動費の裏金流用は認めない。
前検事対現検事の全面対決。 意見陳述の最後に、いきなり立ち上がった三井被告は、検察側をにらみつけ強い口調でこう言い放った。 「どちらが正義なのか!どちらが犯罪者なのか! どちらが卑劣な人間なのか、よく考えていただきたい!」
検察側にいるかつての後輩達に、「私の事件は風が吹けば飛ぶようなもの、しかし原田検事総長らの犯罪は金銭も多額で重大だ。 最後に一言、どうして私が被告席にいるのか、ここに座るべきは原田明夫検事総長、松尾邦弘元法務事務次官、加納駿亮(しゅんすけ)福岡高検検事長、東条信一郎・・・・」と8名の名前読み上げた。 この日、全てのメディアはこの事件をまったく報道せず無視した。
1999年1月、「正義を求める検察組織の一員から」という調活問題の詳細を暴いた内部告発文書が大手新聞社、民主党の菅直人議員、国民会議の中村敦夫議員に送られた。内容は極めて正確で、すべてが真実であった。緊張した法務省と検察首脳は、「今後は架空名目を使って裏ガネをやった場合は、法務省として責任は持ちません」という通達を出す。語るに落ちるとはこのことだが、各地検、高検ではそれぞれ頭をしぼって、著名人を講演に呼んだり、検察を使ったりして、何とか消費することに励んだ。いずれも税金の無駄遣いである。ところが、検察首脳がこれだけ怯えていたにもかかわらず、この内部告発を記事にしたのは、わずかに「週刊現代」(5月22日号)と「週刊宝石」(5月27日号)だけだった。結局、裏ガネ問題を正面から報道した新聞は皆無に等しく、日本の大手新聞は検察を敵に回すような報道はできないとの感触が、検察内部に芽生え、その後の検察の暴走を許すことになる。新聞は本来、権力の腐敗をチェックすることがその役割ではなかったのか。その役割を放棄していったい何の意味を持つ新聞なのだろう。
それから約3年、小泉内閣の森山真弓法相は、週刊誌の報道をもとにした野党議員の質問を受け、「検察の裏金は事実無根」と答弁するが、2002年5月7日に文芸春秋と新潮社に、元検察庁副検事であった高橋徳弘氏の実名入りの告発文書が届く。
『拝啓(略)突然ですが、私は平成8年まで、検察庁に副検事として勤務していた者です。つい最近、大阪高検の公安部長が逮捕される事件に関連して「調査活動費」の件が再度クローズアップされているようですが、私自身、検察庁勤務時代から数年にわたって「調査活動費」に係わっていた時代があります。今回の事件で、森山法相は、調査活動費について「かつてそういう話が出た時、調査して事実無根との結果が出ている」との見解を示しましたが、(略)「公金流用」が事実無根ではなかったことを証明しようと筆を執りました。(略) 公安事務課から依頼された多数の領収書に「高橋正彦」の名前を書いていく。(略)私が担当していた部分は、領収書の偽造で、当時依頼された文書と領収証などを持っています。(略)当時、私が勤務していた検察庁をお調べいただければ真実が明るみに出ると思います。ご連絡預けば、更に詳細な話と証拠書類をご提供いたします。なお、検察庁に勤務していたことを証明するものも同封いたしました。 敬具』
というものである。
仙台、福島と続々 検察の不正追求の手が挙がっている。
声 明 文
私は2002年5月10日、収賄等により再逮捕されました。
この事実も私に遺恨を抱いていた暴力団組員の利害と、私が検察の組織的裏金づくりを実名で公表しようとした口封じをする検察の利害とが一致し、暴力団員の嘘の供述をまにうけた検察とが結託して、虚構の事実をデッチあげて犯罪事実を構成したものであります。
犯罪事実はいずれもデッチあげであり、本来は真白であって明らかに捜査権の濫用であります。 かようなデッチあげ捜査がまかりとおるならば、世は闇であります。 取調べはほとんどなく、保釈も許さず長期予防拘留を目的とする捜査、起訴であることは明らかであります。
収賄罪という国民受けの罪名を暴力団員の嘘の供述のみによって、犯罪事実をデッチあげ、それを真実として私の真相供述は否認と位置づけ、検察の組織的裏金づくりを闇にほうむろうとするものであります。 私が実名をもって裏金づくりを公表するならば、検察首脳は辞職せざるを得ず、森山法務大臣への政治的責任にも発展するものであり、今回の検察の強制捜査は自らの保身を狙った逮捕であります。
この事件の真の意図がどこにあるのかよく考えてもらいたいと思います。 私はかような不当逮捕、起訴に対して断固闘います。 平成14年5月13日 三井 環
参考記事:http://www.kyudan.com/opinion/kensatsu2.htm
http://www.ztv.ne.jp/kyoiku/Dokusyo/71uragane.htm 他
現役検察官等複数の内部告発を受けてもなおシラを切り通し、比較的軽微な犯罪、それもつかめない場合は無理やり犯罪をでっちあげて強引に逮捕し、それ以上喋られないよう口封じする政府関係者と検察上層。
また、ザ・スクープによる全国2百人の検察関係者への聞き取り調査でも、何人かがその事実を認めただけで、大半の人間は知らぬ存ぜぬで押し通し、若しくは良心の呵責に耐え切れず否定はせずにかろうじてノーコメント・・・
この事件だけを見ただけでも、日本の検察がいかに腐りきってるかわかろうというもの。
最近話題になっている植草氏や藤田氏のことも含め ありとあらゆるところで、政府・検察・警察、さらには司法、マスコミも加わって、こういった隠滅や口封じの工作、判決の内容指示(圧力)などが、日常茶飯事に行われてるのだ!
すべてはやつらが、私腹を肥やし、悪事がバレないようにするため、あらゆる機関に対し恐怖を植え付けたり、悪事の片棒をかつがせたり・・・
こういった方法で手ぬるい場合、あるいは常に恐怖心を忘れさせないように時々定期的に?暗殺したりする。
一般に大きな事件で、当事者が自殺といった報道がされることがよくあるけど、実際はその大部分が、暗殺若しくはそれに準ずるもの(たとえば自殺しなかったら家族に対して何かをするとかいった脅迫等)だろうと私は思っている。
(今、スティッカムで、当時放送されたザ・スクープを再生中)









